ガザのメディアビルがとうとう爆破された 7年前にもイスラエルから予告を受けていた

1 month ago 20

メディアビル内部。スタジオの副調整室のような部屋でスタッフたちがTV番組の配信をしていた。=2014年、ガザ 撮影:田中龍作=

 AP通信やアルジャジーラなどが入るガザのメディアビルが15日、イスラエル軍の爆撃を受けて倒壊した。イスラエルはハマスの関連施設があったためと説明している。

 イスラエルから事前警告があり、全員避難していたため、犠牲者はいなかったもようだ。

 イスラエルは爆破前にたいがい予告をしてくる。それも携帯に、だ。

 イスラエルがパレスチナ人の携帯番号を知っているのは、通信会社の社長がイスラエルと懇ろの関係にあるからだ。この社長はウエストバンクの高台に黄金ドームのような豪邸を持つ。

 2014年戦争の際、メディアビルにイスラエルから爆破予告があり、ジャーナリストたちは避難した(写真)。その時は結局爆破されなかった。

爆破警告を受けた直後のメディアビル(奥)。1階の郵便受けに著名な欧米メディアの名前が幾つもあった。今回破壊されたビルとは別物か。=2014年、ガザ 撮影:田中龍作=

 西岸に住むアッバス議長はガザにも私邸(別荘か)があって、イスラエル軍の爆撃対象から外されている。

 BBCはこのアッバス私邸の真ん前に支局を構えていた(あくまでも2008年末~2009年初戦争当時)。皮肉ではなしに優れた自衛策だと感心した。

 不都合なことを世界に報らされたくないイスラエルが、メディアビルを狙うのは当然と言えば当然だ。

 海外のジャーナリストたちは、日本と180度違って、強い者に対して徹底的に闘う。

 田中がもしメディア会社の社長だったら、ガザか香港に新人研修に行かせる。

 ジャーナリズムは誰のためにあり、何を伝えなければならないのか。理屈ではなく体で学べるからだ。

イスラエルから爆破予告を受け、田中はパレスチナ人記者たちと一緒に避難した。カメラマンは爆破される瞬間を撮影しようと構えていたが、結局爆撃されなかった。=2014年、ガザ 撮影:田中龍作=

     ~終わり~

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